春田 正毅Masatake Haruta
東京都立大学 名誉教授
金の触媒活性を最初に明らかにした研究者。金は、科学的に安定なため、触媒としては使えないとされてきた。しかし、金を5nm以下のナノ粒子にして金属酸化物の上に担持することで低温でCOの酸化が出来ることを明らかにした。この発見により金ナノ粒子の触媒活性を調べる研究が活発に行われるようになった。
経歴
1970年 | 名古屋工業大学 工業化学科卒業 |
1975年 | 京都大学大学院 工学研究科工業化学専攻博士課程修了 |
1976 – 1990年 | 大阪工業技術試験所 研究員 |
1981 – 1982年 | ルーバンカトリック大学(ベルギー)客員研究員 |
1990 – 1994年 | 大阪工業技術試験所 機能応用化学部触媒化学研究室 室長 |
1994 – 1994年 | ウィーン工科大学 客員教授 |
1994 – 1999年 | 大阪工業技術研究所 首席研究官 兼 基礎融合特別研究室 室長 |
1999 – 2001年 | 大阪工業技術研究所 エネルギー・環境材料部 部長 |
2001 – 2005年 | 産業技術総合研究所 環境調和技術研究部門 部門長 |
2005 – 2009年 | 首都大学東京 都市環境学部(材料化学コース)教授 |
2009 – 2012年 | 首都大学東京 都市環境学部(分子応用化学コース)教授 |
2012 – 2018年 | 首都大学東京大学院 都市環境科学研究科分子応用化学域 教授 |
2012 – 現在 | 首都大学東京(現:東京都立大学) 名誉教授 |
2018 – 2021年 | 東京都立大学 客員教授 |
受賞歴
1992年 | 近畿化学協会 第44回化学賞 |
1997年 | 第15回大阪科学賞 |
1998年 | 科学技術庁長官賞(第24回研究功労者表彰) |
2002年 | 平成13 年度触媒学会賞 |
2002年 | International Precious Metals Institute, Henry J. Albert Award |
2009年 | Academia Europaea, Foreign member |
2010年 | 日本化学会賞 |
2011年 | Royal Society of Chemistry, Spiers Memorial Award and Fellow |
2012年 | Chinese Academy of Sciences, Visiting Professor for Senior International Scientists |
2012年 | Thomson Reuters Citation Laureate:(ノーベル賞有力候補者) |